しなければならない病。

海外
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突然だけどさ、もし仮に仕事が3ヶ月とか半年とか休みになって本当に自由な時間ができたら何します?
ちょっと3分くらい考えてみてよ。

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考えた?
こっちの人たちを見ていて、好きなことやってるなぁ〜って感じる。
生活してこれでもかってくらいにのんびりしてるわー。って思う。

shoppingcenter

例えば僕は割と田舎な都市にいるんだけどだいたいお店は17時に閉まる。
イオンみたいな大きなショッピングセンターでも16時くらいから店員さんがね、
そそくさと店頭のセール品なんかをなおし始めて。

面白くて観察してると

「よし、客、いない!俺もう帰るわ!」
と言わんばかりにシャッター閉めだす所もあるもので。
ちなみに日曜日です。にちようび。
もうちょっと待ったらお客さん来るんじゃない?とか
思うけどなんかもうそんなことお構いなしで。

自販機もほとんどないし、コンビニだって圧倒的に少ない。
土地がまず広いから地図で見る縮尺が全然違う。
だから地図見て近そうに見えても歩くと1時間かかりましたみたいなこともよくやる。

街から数駅離れれば淡々と荒野が広がるみたいな光景に出くわすし

australian_wilderness

ネットはもう10年前くらいの速度?遅いし繋がらない
(このサイトを作れるくらいの安定したネット環境にたどり着くまでの苦労はもう…笑)

だから来た当初なんてそれはもう不便さから来る不満ばっかりでてくるもので。
どんな些細なことでも色々比較してしまうというか、
「日本だったら〇〇なのに…」みたいなことばっかり考えていて。

でさ。それが徐々に変わってくる。

お世話になってたホストファミリーが最終日に少し豪華なご飯を準備してくれた時の話だけど
そのお父さんは自営してていつも家で仕事してるのね。
お酒もまわってきて彼が僕に尋ねる訳よ。

「お金が無限にあったら君は何をしたいかい?」

国違ってもあるんやこの質問。とか思いながら「うーん」って考えてたらこんなことを言ってた。

「いいかい?このワインは安売りで買ったんだ。8ドル。安いだろ。
このビスケットは3ドル。たかが10ドルぽっちで俺は幸せになれるんだ。
何故かわかるかい?家族といつでも好きな時に過ごせるからだよ。だから会社を始めたんだ」

こんなやりとりをパソコンの辞書を使いながら話してくれた。
自宅が事務所で、彼らの日々の生活に1ヶ月入れてもらって、仕事してても子供を叱ったり一緒にプール入ったりっていう
そんな日々を毎日見ていたから家で仕事してるその理由は納得そのもの。
だから僕が毎日朝から夜遅くまで働いていてそれが普通だったことを話すと目を丸くして

「oh….what a crazy Japanese….」なんて言われる始末。

公園のベンチや川沿いの芝生の所に座って家族でご飯食べてる光景ってのもよく見る。
こんなことしたことないなぁ〜あっても覚えてないんだろうなぁ〜って思う。

park

ちなみにこの話をちょっとアレな友人に話したら
『いい話だな。しかしもし「これが働き続ける日本人の勤勉さだ」といって
彼らに日本製のオナホとコンドームをプレゼントしたら
この話は次の章を迎えるかもしれない。』と言ってました。

…うん笑。持ってくればよかった。

ただ。だからと言って決して
オーストラリアがいいってことを言いたい訳じゃない。
僕の友人の言う通り、勤勉だからこそこれだけ便利な生活を送れる訳で。
時間を守り、真面目に働くからこそ得られる完璧さであって。
24時間営業、コンビニ、大型ショッピングモール、交通、通信環境、他にもたくさん。

全然詳しくないし、ただの推測だけど
日本車が壊れにくいこともこの辺り関係しているだろうって思うし、
だからこそこれだけ世界で売れるんじゃないかと
(オーストラリアの半分以上日本車じゃない?ってくらいよく見る)
この個人の勤勉さと周囲に合わせることのできる協調性の上に
成り立った社会だから、過剰な程に利便性に満ちた中で生活を送れる。
当たり前すぎて気づきもしなかったけれど。

で、逆にこっちで買った$40の赤いTシャツは3回洗濯したら色落ちるし
その色が他の洗濯物にうつって大惨事だし
元々白だったバッグなんて今はもう言葉で表現できないような
ゴミみたいな色になってきたし
ケータイもどこのメーカーか知らないがこっちで借りたものは
2ヶ月でボタン全部壊れるし
インスタントコーヒーなんてもう信じられんほどマズい。
早い話、高いけどボロい。
遠い。
不便。

その代わり金で買えないものがあらゆる所に溢れている。

ここで冒頭に戻る。
これを読んでいるあなたがもし毎日忙しくいろんな
「しなければならないこと」に追われていて
全然時間がないと思っているなら少し立ち止まってみません?
本当の意味で一個人が「しなければならない」ことってなんだろうね。と。

僕は会社員時代、長い時で1日13〜14時間働いていました。
売上目標もあったし、知識も必要だから勉強もしたし、
家で仕事をすることも多々あったし会社の飲み会もしょっちゅうで、
という感じだったのですごくよくわかるんです。

幸いにも周囲に良い人が多かったのでほとんど苦に思ったことはなかったけど、それでも
「自分の時間」って年をとるごとに少なくなる。
なんとなく日々を過ごしているとそれは尚更。
本当に「なんとなく」過ぎていく。

もし今、目の前にある事象があなたという一個人が
「心から」しなければならないと思うことであれば
どれだけ時間を費やしてもやった方がいいと思う。

仕事であれ家族であれ趣味であれ本当に何でもよくて。
ポジティブに取り組めるだろうしそれこそ生きる意味みたいなところにも繋がってくると思う。

けど心から思えない、なんとなくめんどくさいと思いながらも
否否「やらなきゃダメだよなぁ」って思うのであれば
それはあなたでなくても良いこと。
僕は会社辞めたけど後任の子に任せて今も普通に問題なくまわってますもん。

好きなことして生きていいと最近ホントに思う。
もちろんバランスは大切だし、やらなきゃいけないことはやった上でだけどさ。
1日何十回もケータイ見る必要ある?
やめたいならやめていいし逃げていい。
今は根性がないとかそんな話をしているんじゃない。
やるなら全力。50メートル6秒台出すくらいの勢いで。
何にもしてない時間があったって、将来何の役にもたたなかったとしても、
実際に無駄だったとしても別にいいんだって。
やりたくないことをただこなしてしんどい顔をしている顔見てる方が辛い。
どこにいたって一長一短あるだろうし、隣の芝生は青いなんて言うけどさ
その目の前にある「しなければならないこと」は誰のため?
もし明確に「この人!」って出てこなかったらやめても良いと思います。
今日はそんなことを思いました。
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