SEO制作の裏側にある半端ない額のお金とリテラシーの話。

SEO
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検索とは自分自身の判断力との闘い。

ふと頭に浮かんだ疑問を何気なく打ち込むこの窓。

google search
答えを返してくれるこの窓。

teach me please Mr.Google

なんだって教えてくれそうなこの窓。(こんな検索は流石にアレだな)
そしてほぼ無意識にクリックされる検索順位「1位」

1番上に表示されるんだから正しいんだろな〜〜

いや、全然そんなことないので信頼しすぎないで

どういうことか。

検索エンジンはページの内容の真偽を把握していない

人が「知りたい」と思った、その事象を指しそうな、無意識に窓に入力するその言葉たちを「検索キーワード」と呼びますよね。

そして検索エンジンの仕事は、「検索キーワード」に「対応するサイト」を返すこと。「疑問」に対して「答え」を返すことです。

検索キーワードは「疑問」に、対応するサイトは「答え」に当たります。

疑問の数だけ答えがある。ただ、どの答えが正しいかを厳密にはGoogleは知りません。あくまでも一番「正しそうで詳しそうな」サイトをGoogle独自の基準で判定して、検索結果に返している。それだけです。

何が言いたいかというと仮に検索結果1位のサイトであっても

サイト内に記載してある情報の内容が正しくない可能性が2018年現在でも十分にある

ということです。

GoogleVS悪いひとたちの歴史

当然Googleは

検索結果を正確なモノにしなきゃ。。ユーザーのためにならない!

と考えていて、日々改善を繰り返しています。その結果、2018年現在では事実に基づいた情報が多くの検索キーワードで表示されるようになりつつあります。

しかし、世の中すべての事象においてそれが実現したかというとそうではありません。やはり悪意を持ってサイト制作を行う人、金のために倫理的・道徳的にNGなサイト制作を行う人も一定数は存在します。

WELQ問題は氷山の一角でしかなかった。

こんな実例があります。

キーワードと検索エンジンの仕組みに気づいてしまった医者ではない人が「医者が運営、監修しているサイトです」と言って

  • 「がんを予防するためにはこういうサプリを使用するといいですよ」と言ってサプリを進める
  • ●●県産の××を食べてくださいね
  • キャベツを△△な風に使ってくださいね

といったサイトを制作した。そしてあらゆる手段を尽くして検索結果で上位を占めるようなことになってしまったとしましょう。検索したユーザーは無条件にそのサイトを信じます。なぜなら

検索で一番上にあるから。

悪質なサイトを取り締まりたい、と思っても、サイトの数自体は全世界で数百億、数千億。人間の目で確認なんて不可能な世界。そして取り締まったと思ったら、違う手法を使って同一のサイトが再び現れる。そんな永遠のイタチごっこがGoogleが検索エンジンを作った1990年代後半からずっと繰り広げられてました。

Googleは検索結果のアルゴリズムにアップデートを重ね権威性と情報の正確性(誰が情報を提供しているか)にメスを入れ始め、倫理的にアウトとなるような手法(↑の医者の例)は通用しなくなっているのが2018年12月現在。(被リンクまみれのブラックSEOは消し飛ぶリスクしかないけれど、被リンクは今でも大切すぎる要素)

当たり前ではありますが根拠のない情報でも「ネット上に掲載する」こと自体は可能ですし、閲覧する側の人間もどの情報を信じるかを決めることは自由です。
それが検索エンジンであり、インターネットの世界です。だから情報を見る眼が必要なんです。

検索結果1位だけが見る世界

次は制作側の目線からの話を少しだけ。1日15時間くらいこの検索画面と向き合いながらサイトを運用しSEO対策をやってたら、検索枠に存在する広告のビジネス的側面が非常によく見えました。

glad man with good score

検索キーワードは事象の数だけ、ほぼ無限に存在し、その中でも「金になるキーワード」と「そうでないキーワード」が存在し、知っている人間はその頂点を争っている
頂点に立つことができれば、数百人分の営業マンに匹敵するくらいの力(=売上)があるからです。

その売上はなんと月間で数千m….

その検索1位を取りに行くために

  • 各地に取材しにいく人もいれば
  • ひたすらにコードを書き続ける人もいれば
  • ただただぼーっとする人もいれば(結構大事w)
  • 他のサイトからコピペしていかにも自分が書いた風にするとか
  • 組織ぐるみでそれやっちゃう著作権なんて知らん、みたいな人たちとか
  • ブラック作る→飛ばす→根性→ブラック作る→飛ばす→精神力→以下ループ

というように様々。

昔から存在する一次産業や二次産業などと比べればインターネットはまだまだ若い分野で、可能性と無法地帯が同居する玉石混交の世界だからこそ、倫理観VS金という側面があり、そんなこと言ってるとあっという間に淘汰されてしまう。

きちんとモラルを守って運営を行う企業もあれば売上のために善悪問わず何でもやる企業もある。サイト運営に限った話ではないですが、運営母体となる組織の考え方はしっかり見つめる必要があります。

じゃないと変な情報に騙されちゃいます。

検索リテラシー向上のためのおすすめの検索方法

Googleのアップデートは常に繰り返されていて、YMYL(Your Money Your Life)というガイドラインもあり「金融資産や健康にまつわるサイト運営者は情報の取り扱いには特に気をつけてよね。もし騙そうとしてたら検索結果から削除するからね?」
というGoogleからのメッセージでもあるのですが、如何せん言葉の数だけ結果が存在するこの世界。キーワードによっては完全に綺麗な状態にはならない。

即ち「検索結果1位=絶対に正しい訳ではない」
ということは「検索者にも検索リテラシーが必要」です。
そんなこと正直誰も教えてくれません。

検索手法を学ぶ

まずはこのサイトを読んでみてください。検索窓に入力するには実は様々な方法があることを知ることができます。(大事なところ丸投げ)

【Google検索方法のコツ】情報収集スキルを磨く完全ガイド36手法!

検索結果の中から少なくとも1〜5つのサイトを見る

検索結果を見る時には必ず複数の情報を参考にします。1番上のサイトだけを見て

これが正しいんだ!

と思わずに、なるべく先入観なく複数のサイトを見る。これだけでもずいぶん違うと思います。

検索キーワードは複数回変更する

知りたいことの本質にたどり着くキーワードを自身が言語として保有するために検索キーワードを深堀りしていきます。

  • 複数のページを見ること
  • 見たページからキーワードを拾うこと
  • 拾ったキーワードをそのまま検索すること
  • タブは新規タブで開いて前のページは残し続けること
  • 知りたいことの本質が何なのかを頭の片隅に置き続けること

何か調べてたはずなのにネットサーフィンで「あれ、何してたんだっけ?」ってなっちゃう人はやってみると良いです。

まとめ

何かを知りたい時に、

  • 必要な情報にたどり着けるかどうか
  • それが正しい情報かどうか
  • どうやって辿り着くのか

といった検索の道筋は誰に教えてもらうものではないですし、そもそも誰かが見てチェックしたりすることってないんですよね。(頭の中の思考回路の話なので)

ただ、自分の頭で物事を考えられる人間になるためには、ネットは素晴らしいものだと思います。道徳心を失うことなく利用していきたいですね。

google

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