今日は株価指数についてです。個別株を買わなくても投資信託を買うことを検討している人はせめて知っておいてください。
日経平均って聞いたことある?
「日経平均」という言葉、聞いたことありますか?「TOPIX」という言葉、聞いたことありますか?
ナスダック、ダウ、S&P500、DAX、PHLX…いっぱいあります。
気になる方は調べてみましょう。→「株価指数 一覧」
日経平均とは
日本経済新聞社が選定した225社の、(数式を元に計算された)平均株価のこと、なんですね。すごく平たく言えば225社の平均なんです。構成銘柄を1社1社見ていくと「あ、知ってる!」という会社がたくさんあると思います。
詳細はWikipediaを読んでください。(算出方法や、その歴史なんかもためになります。これは是非理解してほしいところなんだけどなぁ~)

さて、日本の上場企業数は3966社(2025/4/18時点)
上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループ上場会社数・上場株式数のページ。東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所等を運営する日本取引所グル...
225/3966=0.0567…
テレビでもネットでも毎日何かしら目にする「日経平均」というワードですが、企業の数という意味では、上場企業数全体のうちの5%程度なんですね。これは知ってると知ってないでは「日経平均」というものをどう認識するかが変わってきます。
ちなみに日々の日経平均寄与度ヒートマップというものがあります。毎日見れるので参考にすると良いです。

TOPIXとは
ではTOPIXはどうでしょうか。
2025年2月現在で1694銘柄の時価総額合計を基準日(1968年1月4日)の時価総額(8兆6020億5695万1154円)で割って算出されるんですね。
1694/3966=0.427…
TOPIXは上場企業数全体のうちの42%程度、ということですか。投資信託のベンチマークがTOPIXな理由はなんとなく理解できますね。
そして、段階を経てTOPIX採用銘柄数を減らしていくみたいですね。

諸々のデータは本家から

地合いが良い時、悪い時
株価指数がどうやって作られているかを知ると、見聞きする情報の見え方が変わってきます。ニュースで「日経平均株価は終値で+500円」という情報を見た時に「あ、あの会社の株どうなってるだろう。あ、上がってる」とか「日経平均もTOPIXも大幅に下げました」みたいな日にはあの会社も、この会社も全体的に株価が下落していたりすることを確認できると思います。
株価指数が好調で、どの企業の株も上がっているような場合、「地合いが良い」というような言い方をします。逆に暴落しているような場面では「地合いが悪い」と言います。
地合いの良い例
地合いが良い時には資金が集中するので、個別の企業の業績うんぬんを一旦置いといたとしても株価が上がってたりする局面に出会います。そのセクター(業界)に集中する場合は業界全体の株価が↑↑↑ということもよくあります。少し前は、AIが来るということで半導体なんかがそれでしたね。
地合いの悪い例
逆に地合いが悪い時には、個別の企業として見れば業績も見通しも悪くないのに、株価が↓↓↓ってなることもあるわけです。コロナの頃を思い出してみてください。パンデミックで、外出自粛で、営業自粛で、感染が怖くて、マスクをして。これは社会が終わるんじゃないかと。様々なことを考えたり思ったりしたと思います。あれは地合いが悪い時の例としては良いかもしれません。この「地合い」というのは結構大切な要素です。地合いに個別株は敵わないわけです。今日覚えましょう。
株価指数連動商品を買う前に
株価指数は日本だけでなく他の国にも当然あります。各国違いはあるにしても、その中身を知りにいけば「なるほど」な情報に出会えると思います。S&P500を構成する企業名を知りにいくところから始めてみてください。ざーっとでいいんです。目論見書に目を通してみてください。
株価指数に連動した投資信託商品なんかを検討するなら最低でもこういう知識を取りにいく姿勢をもってほしいなと思います。間違っても「新NISAで買っておけば老後まで安心で大丈夫なんだ!」とか思わないでくださいね。「買う」ならいつかは「売らなきゃ」いけないのでそのタイミングを計る必要があるんです。
ちなみにこれを書いている2025年4月18日現在、世界の景気は後退するかなどうかな局面だと見ています。一般的に景気後退時に株価はどうなるでしょうか。それを判断するために、何を知ることがヒントになるでしょうか?
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